Page 693 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼小説「ロックマン・地獄変」Vol.5 ジロー 03/2/21(金) 5:50 ┗第14話「闇から脱出」 ジロー 03/2/21(金) 5:52 ┗第15話「覇軍の猛攻」 ジロー 03/2/21(金) 5:54 ┗第16話「過ぎ去るは及ばざるが如し」 ジロー 03/2/21(金) 5:58 ┗第17話「ロックの記憶」 ジロー 03/2/21(金) 6:00 ┗第18話「追想」 ジロー 03/2/21(金) 6:09 ┗第19話「ロックマン・トリッガートランスミッション」(一応ネタばれあり。) ジロー 03/2/24(月) 6:25 ┗第20話「そして世界は終末を迎える」 ジロー 03/2/25(火) 4:47 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 小説「ロックマン・地獄変」Vol.5 ■名前 : ジロー <r-ckyd@smail.plala.or.jp> ■日付 : 03/2/21(金) 5:50 -------------------------------------------------------------------------
えー、やっとこさっとこ完成しました。 小説「ロックマン・地獄変」Vol.5ですが、 だんだん、オリジナルティーが強くなってきています。 あまり、自分で不満なんですねー。 実はわたし、この小説でオリジナルキャラとかものとか出したくなかったんです。 現に今まで新しいのは設定や組み合わせぐらいで見覚えのないキャラクターはいませんでしたね。 だから、DASH変でもなるべくオリジナルティーを出したくなかったんですが、 どうやら無理だった見たいです。 この先でてくるのはオリジナルのキャラが一人、特殊武器は二つで、雑魚キャラ無数です。 ちなみに、フォークアームとデビルハンドはDASH2の没ねたを流用したものです。 (デビルハンドは設定がほとんどなかったので、設定はこちらのオリジナルです。) 今回は徹底して書き直して、話をひとつ増やしました。 まあ、すこし長くなったかも(常々おもっているのだが、本当に長いのだろうか・・・? しれませんが、こつこつ読んでいただければ大丈夫かと思われます。 話で昔のこととか書いているとなんだかいやになる・・・・。 とにかく呼んでください。 れっつりーでゅ・・・・。(元気ない 眠いです・・・。 |
ワイリー「ええい!! またやられおったのかーー!!!?」 グラビティーマン「申し訳ありません。ワイリー様」 ワイリー「いいか! あの眠っていた古代のPCは「大いなる遺産」の情報を探るために、 PCの解析をしていたのだぞ!! 占拠されては計画がまるつぶれではないか!!」 しかし、あのロックマンによく似たあの少年。我々が、数日かけてやっと使いこなせた代物を即座に使えるようになるとは・・・・。 (Dr.ワイリーはロックの正体を知りません。) ???「ずいぶん、苦戦しているようだな。」 ワイリー「なんじゃ、お前か。 ふん! まだ本気になったわけではないわ。あんな若造など、こてんぱんにしてくれるわ!・・・それよりも、復活にはまだ時間がかかるというのか? 一体いつまでまてばいいんじゃ!?」 ???「あと、少しだ。時がたてばおのずと明らかになるだろう。 それまで、やつの相手は任せたぞ・・・。」 そういうと彼は闇へと消えていった。 ワイリー「ふん。言いだけいっといて、自分はまだ何もしておらんくせに。 …まあよいわ。「大いなる遺産」が手に入れ、その力を我が物にすれば、世界征服は 達成したも同然。 そうなれば、ロックマンなど敵ではないわ! だーーっはっはっはっはっは!!」 ちょうどそのころ ぺし ぺし データ「うきぃ〜〜〜〜。」 ぺし ぺし データがロールの頬をたたいて起こそうとしている。 ロール「・・・・ん?」 データ「うっきぃ! うきっきー!」 ロール「あれ、データ。・・・・ここは?」 ロールは辺りを見回したが、暗闇で何も見えなかった。 そっか。誰かにつれさられたんだっけ。ということはデータ、わたしについて来てくれたの?」 データ「うきぃ!」 ロール「ありがとう、データ。 ・・それにしてもここは一体どこなんだろう? 暗くて何もみえないし・・・・、 どうすればいいんだろ?」 データ「うきうき!」 ロール「え、何? ああ。何かあそこから見える! よし、いってみようかデータ!」 データ「うきーきー!」 ロール「ロック・・・大丈夫かな? 今頃心配してるだろうな。 」 続く |
ロック「いっけぇ!! シャイニングレーザー!!」 キイイイイイイイン!!!!! ズバ! ズバ! ズバ! プラントマン「おのれぇ!」 シャイニングレーザーのが緑のつたを次々に切り払い、プラントマンに大ダメージを与えていく。 あの後、ロックは古代のPCから割り出したポイントに到達していた。だがそこにはワイリーの要塞がありロールがそこに捕らわれているのは確実だった。 そこでロックは要塞を撃破しながら、ロールの救出する作戦に乗り出した。 そして、ようやく中枢までたどり着いたのだった。 ???「それ以上やって無駄だ。プラントマン。」 プラントマン「何をいうんだフリーズマン! まだ勝負は終わってないぞ。」 フリーズマン「そんな重症に何ができる。どけ! こいつの始末は私がつける。 ・・・・・・・・・この冷気で!」 キイイイイイイン!!! 突如現れたフリーズマンと呼ばれる者の腕から、氷の結晶が出現していく。 ロック「!」 フリーズマン「フリーズクラッカー!!!!」 ガキーーーン!!! ロック「うわー!」 そのあまりの衝撃で、ロックの体は吹き飛び、遠くの壁まで激突した。その凍えるほどの冷気のは、ロックの体を凍て付かせ、感覚を鈍らせようとする。 トロン「頑張って! ロック!」 ロック「シャイニングレーザー!!」 フリーズマン「そんな使い古しの技が いつまでも通用すると思うな!!」 フリーズマンは氷の結晶で鏡を作り、シャイニングレーザーの光を反射した。 ロック「(いまだ!!)ロックバスター!」 ババババババババ! ガキーン! フリーズマン「うおう!」 だが、ロックも負けてはいない。フリーズマンが氷の鏡で社イニングレーザーを防いだと思いきや、ロックバスターを連射し、追撃を狙った。 フリーズマン「ふ、少しはやるようだな。 だが勝負はこれからだ!」 ・・・そして、数分が過ぎたころ、 フリーズマン「はぁ、はぁ、はぁ。中々やるな。…お前のような者と戦えてうれしいぞ。 だが、この戦いも佳境を過ぎようとしている・・・・・・・。 全てはワイリー様のために、お前に勝つ!!!! うおおおおお!!!」 フリーズマンが最後の攻撃を仕掛けようとしたそのときだった。 ???「そこまでだ。」 フリーズマン「! ・・・・何者だ?」 ???「ご苦労だったなフリーズマン。他のワイリーマシンたちもよくやってくれたよ。」 フリーズマン「何だと!? まさか貴様は!?」 ???「採集は完了した。ロックマン・トリッガーの戦闘データは十分にある。 ワイリーは取り逃がしたが・・まあいい。計画が完了すればいつでも始末できる。」 フリーズマン「なんということだ・・・・! 私たちは騙されていたのか・・? お前の虚構で、何人もの仲間が葬られてしまったというのか!? おのれぇーーー!!! 死ねぇ! フリーズクラッカー!!」 ガキーン! ???「無駄だ。」 謎の人物は左の掌をかざし、氷の弾をそのまま吸収した。 ???「そんな攻撃、私には通じない。おまえは消えろ。」 そして右の掌をかざすと、すさまじい威力をもった光線が解き放たれた。 ヒュオーーーーーーーー!!!!!!! フリーズマン「うおああーー!!!!」 ロック「フリーズマン!!!」 どどどどどどどどドカーーーーー−ン!!! 負傷していたとはいえ、先ほどまでロックと互角の戦いをする程の実力を持つフリーズマンが、突然現れた正体不明の男によって、いとも簡単に倒されてしまった。 ???「久しぶりだな、ロックマン・トリッガー。」 ロック「!?」 ???「驚いても仕方がないのわかっている。記憶を失ったのだろう? 何もかも忘れてしまったのだな・・・・・・。」 ・・・・・・・だが、そんな事は関係ない。 3000年前、お前があの時やったうらみ、今こそ晴らす!」 続く |
暗闇があたりを包み、地上のざわめきなど無縁な静寂な世界・・・・・・。 ・・・・そこに、傷だらけのままロックが静かに横たわっていた。 ロック「・・・・・・・・・・・・は!」 ロックが目を覚ますと、傍らにユーナとセラの姿が見えた。 ユーナ「あ、気がついた? よかったー。中々起きないから心配したんだから。」 ロック「・・・・・・・ココは?」 ユーナ「地上数千mに及ぶ地下深く、地球のど真ん中よ。」 あなたが、敵の攻撃でやられる寸前に、ここに強制転移させたってわけ。」 ロック「(そうだ…。僕は負けたんだ。すごい相手だった。 攻撃が全然あたらかった・・・・・。)」 セラ「全く、あれしきの相手で打ちのめされるとは、情けない・・・。」 ユーナ「まあそういわないで、前もって言ってなかった私たちのせいでもあるんだし。」 セラ「だが、やつらが復活するには早すぎる。今回は予想外の出来事だ。」 ユーナ「そうなのよね〜。 (・・・・もしかすると誰かが裏で糸を引いてたりして・・・。) でも幸い、まだ一人しか復活してないし、あいつも姿を留めるに限界あるってことはまだ完全には復活してないはず。」 セラ「この後、やつは「大いなる遺産」を使って自身の力の回復と、仲間の覚醒をするはずだ。」 ユーナ「・・・・思ったほど時間がないわ。 いい、トリッガー。あなたにマザーとしての最後の指令を与えます。 これからあなたを元の場所に転送するから、まずはあなたが最初に入ったダンジョンにもう一度ディグアウトしなさい。」 ロック「」 ユーナ「あなたが、いくはずだったダンジョンの奥深くにあるゲートの先に、電脳世界に通じる穴が開いているから、その先のゲートプログラムを破壊して。」 ロック「え・・・、でも。」 セラ「心配は無用だ。あのロールとかいう娘は、他の空賊ともども、 安全なところまで移動させた。居場所を特定するのに少々時間がかかったがな。」 ユーナ「私とセラは、このまま「古き神々」の監視を続けるから、何かあったらおしえるわね。 それじゃ、頑張ってね♪」 ・・・・・・・・・ ロール「ロック!! ロック!!」 ロック「ロールちゃん!!!!!」 ロール「ごめん、本当にごめんねロック、今まで心配かけて!!」 ロック「ううん。ロールちゃんが無事でよかったよ。」 ・・・・・。 ティーゼル「あれ、どうなってやがるんだ? 何で俺たちはこんなところにいるんだ?」 それにトロンの顔もみえねーな? おーいトローン!!」 トロン「お兄様〜〜〜!!!」 ティーゼル「おおトロン! 一体どうなってやがるんだ? 何があったのかさっぱりわからねぇ。」 トロン「実は・・・・かくかくしかじかで。」 ティーゼル「何だとー! 俺のいない間にそんなことがあったのかー!? こうしちゃいられねー! 早くゲゼルシャフト号に戻らねーと!!」 総員ゲゼルシャフト号へ帰還だー!」 帰るぞ野郎ども!!」。 ボーン一家「おおーー!!」 ティーゼル「あ、そうだロック。・・・・トロンが世話になったなそうだな。 ・・・ありがとよ。 一応礼はいっておくぜ。 ・・・じゃあな!」 トロン「またいつかあいましょうねロック! バイバーイ♪」 こうして、嵐のようにボーン一家は去って行った。またいつか彼らともあえるだろう。 ・・・・・・・・。 ロール「あの人たち、行っちゃったね.」 ロック「そうだね。」 ロール「・・・・よ〜〜し!! 行こうロック! あの人が言ってた場所まで!」 ロック「うん!」 こうして、ロックとロールの冒険は、再び始まったのだった。 続く |
とんとん! がちゃ! ロック「ご飯できたよ、ロールちゃん。」 黄色いエプロンをつけた普段着のロックがノックをして開発ラボに入ってきた。 ロール「ありがとう、ロック。」 ロック「無理しないほういいよ。昨日からずっとやっているんだから、そろそろ休みなよ。」 ロール「心配しないで。大丈夫。あと、ちょっとで完成するから。 あ、そうだロック。 棚の上の右から2番目にある箱とって。」 ロック「これのこと?」 ロール「そう。確か、中に・・・・。あったあった。よーし、 後ここをこうして、最後にこうすれば・・・・。」 ぶつぶつと一人ごとをいい、そのまま作業に没頭していく。どうやら、ロックがいることなど気にならないほど集中しているようだ。 ロック「・・・・・ふふ。それじゃ、ここに置いておくからね。」 バタン 気が散ってはまずいだろうと、ロックは開発室を後にした。 あれからロックとロールは互いに起きた出来事を話し合った。ロールの場合、とらわれている間のことはほとんど覚えていないらしく。気が付けば、ロックが倒れているのを見かけたらしい。 一方ロールはロックに起きた壮絶な戦いがあったことを聞くや否や、ロックの手助けをしようとすぐさま開発室で特殊武器の開発を始めた。 あの最初にディグアウトしたダンジョンへは相当な距離があり、どうなに急いでも五日はかかる。その間、フラッター号の操縦をオートに切り替え、ロールは新しい特殊武器を作ろうと日夜、開発ラボで開発こもりっきりの日が続いている。。 そんな折、 ロール「ジャーン!! 見てロック! 新しい特殊武器ができたの! これはデビルハンドといって、核融合を利用してできた爆発的エネルギーを使って 敵に、超強力な光線を発射するの。ちょっと重量があるけどこれが当たれば、どんな敵でも一瞬で消滅するわ。まさに悪魔の手ね。 使うときには十分注意して。」 ロック「わかったロールちゃん。」 ロール「あと、未開発のやつが二つ残っているから。」 そういって、ロールはすぐさま開発に専念するのだった。 ロック「大丈夫かな? ロールちゃん。」 ぽんぽん。 データがロックの足を叩いた。 データ「ちょっと話があるんだけど・・・いいかな?」 普段、とぼけた顔しかしないデータが、何故か深刻な顔をしていた。 そしてそのままロックの部屋まで連れて行った。 データ「あのさ、ロック。昔ロックがヘブンのシステムを崩壊させようとして、セラさまと対決したのは前にも話したよね。 ロック「うん。」 データ「それで、メモリースキャンされないよう自分の記憶を僕に託したんだけど、 実はまだ君に返していない記憶があるんだ。」 ロック「え?」 データ「実はもう一つあったんだよ。ロックが僕に託したもう一つの記憶が。」 続く |
ロック「もう一つの・・・・・、記憶?」 データ「そうだよ。あの時、ロックは万が一のために自分の大切な記憶を失わないよう、僕に記憶のバックアップをやったんだ。」 ロック「・・・・!」 データ「今から記憶のバックアップを始めるけど、過去に何があったのか、過去の地球も、そして彼らの心の慟哭さえも見ることになる。」 ロック「・・・・わかった。」 データ「よし、始めよ。まずは僕の頭に触れて。」 ロック「こんな感じ?」 カシィ! キィィィィィィィン! ロックは自分の掌をデータの頭に乗せた途端、まるでフラッシュバックのように、ロックの視界が白く輝きだした。そしてだんだんとデータのメモリーが自分に流れ込んでくる実感を、ロックは確かに感じていた。 データ「・・・思い出すんだロック。・・・あの時何があったのか? ・・・・君が、何をしたかったのか・・・・?」」 ・・・・・・・ ピー、ピー、ピー マスター「・・・・どうやら、起きたみたいだね。どこか調子の悪いところはあるかな?」 ロック「・・・・・・。」 マスター「君の名前はロックマン・トリッガー。・・・・。 わたしの名はマスター。よろしくね、トリッガー君。」 ロック「マスター・・・・。」 場面が変わり・・・・・・・・、 ロック「どうかしましたか? マスター。」 マスター「そろそろ、故郷を離れるときがきたみたいだ。 ロック「ええ?」 マスター「荒廃した大地、狂った生態系、濁った空気。このままだと地球は滅んでしまう。 完全に回復するには数十年、もの時間を費やさなければならない・・・。」 その数日後、 マスター「トリッガー君。大変なことになったよ。 先の会議で我々人類古いシステムを閉鎖し、ヘブン移住することが決定した。」 ロック「じゃあ、まさか!」 マスター「ああ、彼らに申し訳ないが、眠りについてもらうことになる。」 データ「ほとんどの人はこの計画に賛同して、自ら封印をしたんだけど、 彼らの中にはそれを拒む連中もいたんだ。 ???「何だと!? 俺たちに死ねというか!!? 大体、地上がこんなに荒れ果てたのは人間たちのやったことだろう!?」 シールドされろだと!? そんなの絶対にごめんだ!」 ロック「・・・・・・・。」 データ「そして事件はおきた。ヘヴン移住計画に反対するグループが ・・・・を筆頭にクーデターを起こしたんだ。 そして、君は彼らを鎮圧する命令を受けたんだけど、 説得するつもりで彼らの根城まで行ったんだ。説得は失敗に終わった・・・・。 ???「断る。 例えそうしても、ここまでしてしまった私達を 許すはずはあるまい。 もう手遅れだ。戦う以外に道はないんだ!」 データ「仕方なく、ロックは戦った・・。そして、激しい戦闘の末勝利をものにしたんだ。その後、彼らは封印されたんだけど、けれども事件はこれで終わらなかった・・・。 次々と記憶が溢れかえり、ロックは昔の出来事を思い出していった。 果たして、過去の物語の顛末はいかに? 続く |
ウウィ〜〜〜〜ン ・・・・・ガシィ! 下降していたエレベータがダンジョンの最下層にたどりく。その激しい戦闘があった場所は元の静けさを取り戻し、ロックの足跡だけが響き渡っていた。 この一連の事件の始まりとも言えるダンジョンに到達、そして最下層の大きなゲートの前までたどり着いたロックだった。 ロール「どう、ロック?」 ロック「確かに穴が開いてる。けどどうやって先に進めばいいのか・・・。」 ロックが穴を覗いて見ると――――――、 ?「網膜識別、確認しました。ゲートを開放します。」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ! 声すると、うなるような大音をあげながら、ゲートが開いていく。そこには人一人入るぐらいのくぼみのようながあった。 ?「プラグインを開始します。中に入り体をスペースへお入りください。収納が確認されしだいゲートを閉じ、精神データを電脳世界に転送したしす。」 ロック「よし・・・。」 恐る恐るロックは、くぼみの中に体をうずめていった。 ロール「ねぇ、ロック。ロックがこのゲートを調べようとしたおきに私がさらわれて、ロックにも敵がせめてきたんだよね。今にして思うと、あの時わたしがさらわれたのはロックが、その電脳世界とかいう所に行くのを妨害するため。わたしがいなくなればロックは助けに行くためここを離れざる終えなくなる。だから私をさらっていった・・・。 この先、どんなことがあっても不思議じゃないよ。気をつけてねロック。」 ロック「大丈夫。必ず戻ってくる。」 ウィーーーーン ガシ! ガシ! ゲートが閉じ、ロックの体にベルト様なものがすっぽりおさまり顔以外の全てが埋まったのだった。 ?「これよりプラグインを開始します。」 ウ〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!! ロック「く、うう…!」 ロックの五感がプラグインのデータ転送によって、急速に失っていく。まず全身の感覚がなくなり、声も出なくなった。そして嗅覚、聴覚に続いて視覚までもが消え去り、完全に何も見えなくなった。最後に、ロックの意識も消えていった。 ・ ・・・・。 ロック「(・・・どうやら電脳世界にこれたみたいだな。)」 ?「電脳世界にいられる時間は1時間は一時間までです。それ以上の時間を過ぎますと永久に端末に戻ることができなくなりますのでご注意ください。なお、現実世界に戻る場合は今そこあるゲートウェイ使用してさい。」 ロック「よし、いくぞ! ・・・・・ん、あれは!?」 ドドドドドドド! ロックの目の前に、見たこのないウィルスの大群が立ちはだかろうとしていた。 ロック「ロックバスター!!」 ドーン! ドーン! ドーン! 次々とデリートされていくウィルスたち。だが十数分後、 ロック「はぁ…はぁ…はぁ…。まずいな、数が多すぎる。このままじゃ・・・。」 そんな時! ???「ホーリーショック!」 バヒューーー!!! ババババババ!!! どこからともなく、衝撃波がウィルス達を襲い、なんと一瞬にして全てがデリートされてしまった。 ロックはただただ、唖然とするばかり。 ロック「今のは…一体? いや、今は考えている場合じゃない。先を急ごう!」 キュパ! キュパ! キュパ! キュパ・・・! こうしてロックは何もわからないまま、電脳世界の奥深くと入っていった。 ヤマトマン(E)「セレナード殿。」 セレナード「・・・・もうじき世界にかつてない程の危機が訪れようとしています。 彼はその危機から世界を救うその一人。この世界まで危険が及ぶ以上は、彼を見捨てるわけにはいきません。これもまた、慈悲なのです。」 ヤマトマン(E)「はは、承知いたした!」 ダークマン(E)「・・・・・・・・ふん。」 続く |
キュパ! キュパ! キュパ! キュパ! 今までの遅れを取り戻そうとロックは駆け足で進んでいった。あれだけいたウィルスも、あの謎の衝撃波によって、ほとんどが消滅し、それ以後にたいした障害はなかった。 ロック「あそこだ。」 キュパ! キュパ! キュパ! キュパ! 彼の視線のその先には、まるでネオンのリングが何重に囲まれたかのようなオブジェの存在が確認できる。 ロック「これさえ破壊すれば。」 すぐさまバスターの照準をG・Pに合わせ、攻撃した。 バババババババ!!! キンキンキンキン!! G・Pには強力なプロクテクトがかかっておりロックのバスターをはじき返した。 ロック「だめか・・・。 (こうなったらロールちゃんが作ってくれたこのデビルハンドを使おう!)」 ぶお、ぶお、ぶお、ぶお、ぶお! ロック「(さっきの戦いで結構使ったから、今残っている弾数は1発…。) この一撃に、掛ける!!!」 デビルハンドの不気味な低重音を上げていくチャージング! ロック「デビルハンド!!!」 ヒューーーー! ・・・・・・・ ドカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!! 轟音とともに凄まじいエネルギーの奔流が起こり、その絶大な破壊力は、プロテクトの防御壁を越え、中のG・Pを消滅させた。 ロック「やった! これでよし。急いで戻ろう。」 キュイ〜〜〜〜〜〜〜ン! ←(一応ダッシュしている音) ロックが元きた道を、ダッシュで戻っていった。 ???「あのプログラムは「大いなる遺産」の鍵・・・・。その正体は「大いなる遺産」へと続くダンジョンへの封印をとく起動プログラムだ。破壊されば、ダンジョンも入れず、遺産も手に入らない。 ふっふっふっふ、だがそれは本当に破壊されたときの話だ。あいつが破壊したのは本物のG・Pではない。私がプロテクトを掛けてそれらしくした偽のG・Pだよ。 すでにプログラムは実行に移っている。、あとは「大いなる遺産」手に入れるだけ・・・。」 ロック「ただいま。やったよロールちゃん!」 ロール「お帰りロック。 もう、本当心配したんだから。連絡もできなくなるし。」 ロック「ご、ごめん。」 ロール「でも無事に帰ってきてよかった・・・。 それより見てみて。新しい特殊武器ができたの!」 ロールは完成したばかりの特殊武器を、ロックに渡した。 ロック「これはシャイニングレーザー?」 ロール「そう思うでしょ。これはね、」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!! 突如、地震のような爆音が鳴り響くとフラッター号の船内が大きく振動した。 ロック「う、う」わー!」 ロール「地震? 空の上なのにどうして?」 ロックがあわてて外の様子を見ると、 ロック「ああ!! ・・・・そんな、どうして!?」 ロックは何故ここまで驚愕したのか? そしてロックが見たものとは一体・・・? その正体は、次回明かされるだろう。 |